さて、では次に打撃以外の攻撃によるダメージについて触れていきます。
(1)呪文とブレスについて
ドラクエ界には使用者の能力によってダメージが変わる攻撃と、
誰が使っても威力が同じになる攻撃があります。前者は打撃で、後者は呪文や炎・吹雪です。
ここでは炎と吹雪をまとめて「ブレス」と呼ぶことにします。
まずは呪文から見ていきましょう。
(2)呪文ダメージの意外すぎるえこひいき
呪文のダメージは、実は敵に攻撃する時と味方が食らう時で全然違います。
例えば一例を挙げると、DQ4のイオナズンは敵に使うと
120~160ダメージですが、味方が食らう時は72~88ダメージです。全然違います!!
そういうわけですので、普段敵に使っている呪文を敵が使ってきても、焦らないでください。
(3)呪文ダメージの決定方法
さて、呪文ダメージは様々な方法で軽減することが出来ます。
上でイオナズンは味方が食らうと72~88ダメージだという話をしましたが、
様々な対処によってこのダメージは小さくすることが出来るのです。
ダメージ軽減の要素は、次の3つがあります。
[1]耐性防具による軽減
魔法の法衣や天空の鎧などの「耐性」のある防具を装備すると、ダメージが軽減されます。
例えばDQ4なら魔法の法衣はダメージを3分の2にしてくれます。
このように「ダメージを○%にする」ような防具もあれば、「ダメージを20だけ軽減する」ような防具もあります。
耐性防具も細かく見ると2通りがあるわけです。
[2]キャラ固有の耐性による軽減
人間キャラには滅多にないのですが、モンスターキャラの多くは何かしらの耐性を持っています。
例えばDQ5のスライムナイトは、ギラ系の呪文によるダメージを3分の1に軽減するという特性を持っています。
[3]マジックバリアによる軽減
DQ7に出てきた「マジックバリア」は、呪文によるダメージを軽減します。
フバーハはブレスに大して有効ですが、それの対呪文版だと思ってほぼ間違いないでしょう。
さて今3つの軽減方法を挙げましたが、もちろんこれらの効果は重複させることが出来ます。
例えばDQ5でベギラゴンのダメージは最大で55ですが、
スライムナイトなら自身の耐性による3分の1で約18、
さらに魔法の鎧を装備していればダメージがマイナス10されて8になります。
徹底的に耐性を付加することで、
ベギラゴンのダメージを最大でもたった8にすることができるのです。
これにもしさらに水鏡の盾を装備すれば、ダメージはマイナス15になり、なんとベギラゴンでダメージを一切受けなくなります!!
(4)ブレスダメージの決定方法
ブレスには大きく分けて炎系と吹雪系がありますが、炎は炎でまた何種類もあります。
ここでは一番種類の多いDQ7の炎を例にとって見ていきましょう。
火の息:6~10ダメージ
燃え盛る火炎:30~40ダメージ
激しい炎:65~85ダメージ
マグマ:70~85ダメージ
しゃくねつ:150~170ダメージ
火柱:170~190ダメージ
れんごく火炎:210~250
激しく燃え盛る炎:103固定+激しい炎のダメージ
このように、同じ炎に見えてもダメージ範囲はさまざまです。
しかし共通して言えるのは、これらは炎であるということ。
炎である以上、炎に耐性があればこれらのダメージは軽減できます。
では、どのような軽減方法があるかというと…以下の3通りです。
[1]耐性防具による軽減
[2]キャラ固有の耐性による軽減
[3]フバーハによる軽減
って呪文と同じですね。
ブレス攻撃も、やはり耐性を重ねることで被害を最小限に食い止めることが可能です。
ブレスが呪文と違うのは、敵に攻撃する時も味方が食らう時もダメージが一緒ということです。
ブレス攻撃は味方が食らった時に大ダメージになりやすいことがわかります。
今までのドラクエ1~7のうち全てのケースでラスボスが炎か吹雪を使ってきたことからも分かる通り、
こちらにとって最大の脅威となるのがブレス攻撃なのです。
従って、ボス戦では呪文よりまずブレスに対する耐性を揃えておくことが重要となる場合がしばしばあります。