ドラクエのボスには、ある法則に基づいて行動するものが多くいます。
行動パターンが読めると、戦いやすさが違います。
次に強力な攻撃が来ると分かっていれば、焦ることなく余裕を持った回復が行えます。
以下の例をもとにすれば、ボス戦で敵の行動パターンを読みきることが出来るでしょう。
(1)完全ローテーション(DQ3バラモス、DQ4エスターク、DQ5イブールなど)
バラモスの行動は、必ず「イオナズン→打撃→激しい炎→打撃→メラゾーマ→メダパニ→イオナズン→バシルーラ」という順で来ます
(但しマホトーンが効くと変わりますが)。このように、行動の順番が完全に決まっているボスがドラクエ界には結構います。
※POINT!! 何度も戦ってみて、最初の行動がいつも同じだったら「完全ローテーション型」じゃないかと疑いましょう。
(2)不完全ローテーション(DQ1竜王第2形態、PS2版DQ5雪の女王、DQ6ムドー1(幻)など)
雪の女王の行動は、「打撃or氷の息」→「打撃orヒャド」→「ホイミor力ため」という順に来ます。
どういうことかと言うと、まず1ターン目は打撃か氷の息のどちらかが来ます。
次のターンは打撃かヒャドのどちらか、そしてその次はホイミか力ためのどちらか。
4ターン目はまた打撃か氷の息のどちらかを使います。そうしたら次は…?もちろん打撃かヒャドです。
氷の女王の氷の息は強力ですが、2ターン連続で来るということは絶対にありません。
このように、不完全ローテーションの敵は、次の攻撃がある程度予想できます。
余談ですが、雪の女王が「力ための後に氷の息」などという意味の無い行動を取ることがあるのも、このためです。
※POINT!! 敵の行動に何となく周期があるような無いような気がしたら、不完全ローテーションかなと考えてみてください。
(3)戦闘中変身型(DQ4デスピサロ、DQ7オルゴデミーラなど)
ボス敵などは、ダメージを蓄積させることによって戦闘中に変身をします。
変身すると、途端に攻撃パターンや耐性などが変わりますので気をつけてください。
※POINT!! 変身した後は、変身する前より強いことが多いです。変身後の最初のターンは慎重に。
(4)戦闘終了変身型(DQ5ミルドラース、など)
(3)と違い、いったん戦闘が終了してから変身し、再度戦闘になる敵もいます。
こちらの場合、いったん戦闘が終わることでフバーハやスクルトなどの補助呪文の効果が全て消えてしまい、
しかも前の戦闘のダメージを回復する間もないまま次の戦闘になりますので、最初が辛くなります。
※POINT!! 変身後の最初のターンは、回復や補助呪文などでまず体勢を整えてください。
(5)ローテーション+ランダム(DQ6デスタムーア第3形態、DQ7Disk1オルゴデミーラ第1形態、など)
最近はドラクエも賢くなってきており、こちらにローテーションがバレないよう複雑なシステムを次々と考案しています。
ここで説明するのは、ローテーションのようでローテーションで無い厄介なシステムです。
デスタムーア第3形態を例にとります。
デスタムーアはまず「強制睡眠→おぞましい雄叫び→メラゾーマ→凍てつく波動→ 凍える吹雪」という順に行動を行うのですが、
その後は「メラゾーマ」「イオナズン」「火柱」の中からどれかをランダムで使ってきます。
それを大体2~6回程度繰り返すと、また「強制睡眠」を使ってきます。
強制睡眠が来たら、そこからはまた「強制睡眠→おぞましい雄叫び→メラゾーマ→凍てつく波動→凍える吹雪」
というローテーションになり、その後ランダムが2~6回続いて……以下繰り返しです。
この場合はローテーションの部分で敵の行動が分かるうちに確実に回復や補助呪文をかけておき、
来るべきランダム部分に備えるのが良い戦い方です。
※POINT!! やけに行動にムラがあるなと思ったら、この型かも知れません。
(6)モードチェンジ型(DQ4チキーラ、DQ7神様など)
これも複雑な行動パターンの例です。
神様を例に取りましょう。神様には実はパターンAとパターンBがあり、たまに入れ替わります。
入れ替わる直前に0.1秒程度画面が止まりますので、慣れれば分かるようになります。
パターンAでは「凍てつく冷気・妖しい瞳・ステテコダンス・凍てつく波動・打撃」の中からランダムで行動し、
パターンBでは「れんごく火炎・ジゴスパーク・かまいたち・一発ギャグ・打撃」の中からランダムで行動します。
パターンは数ターンに1回変わるので、「ああ、今はいてつく波動が来たからパターンAだ。
ジゴスパークは来る確率が低いな」などという感じで一応の目安になります。
※POINT!! パターンを見抜けたら上級者の仲間入り!
(7)ダメージモードチェンジ型(PS2版DQ5ミルドラース第2形態など)
スクウェアと合併してからというもの、少しずつファイナルファンタジーのシステムがドラクエにも取り入れられるようになって来ました。
その典型がコレです。
PS2DQ5のミルドラース第2形態は、ダメージを蓄積することで行動パターンが変わります。
最初は「打撃or灼熱炎」→「波動orイオナズン」→「ルカナンorマホカンタ」という不完全ローテーションなのですが、
ダメージが3000を超えると「灼熱炎or無し」→「凍てつく波動orメラゾーマ」→「ルカナンor打撃」に変わり、さらに
ダメージ5000を超えると「痛恨or灼熱炎」→「メラゾーマorルカナン」→「波動orイオナズン」に変わります。
この型の敵はダメージを与えると突然行動パターンが変わるので、ローテーションを読みきったからといい気でいると痛い目にあうので気をつけてください。
※POINT!! 読みきったと思ったローテーションが急に変わっても、焦らずに対処してください。
(8)強さランダム型(SFC版ミルドラース第2形態など)
こんなことがあって良いのかと疑問になるのですが、
SFC版DQ5のミルドラース第2形態は、その時その時によって強さが違います。
これらは一般的に「強パターン」「中パターン」「弱パターン」あるいは「パターン1」「パターン2」「パターン3」と呼ばれており、
どれが出てくるかは完全にランダムです。
パターン1(強):打撃→灼熱炎→波動→イオナズン→マホカンタ→瞑想のローテーション
パターン2(中):瞑想→灼熱炎→波動→メラゾーマ→ルカナン→打撃のローテーション
パターン3(弱):灼熱炎→痛恨の一撃→メラゾーマ→瞑想→イオナズン→波動のローテーション
※POINT!! もしこの手の敵に一度全滅しても、次に戦った時に運がよければ弱いパターンが出てきて倒せます。
(9)固定→非固定ローテ(PS2版DQ5親分ゴースト、DQ7クレージュ井戸魔神など)
これは単純なパターンです。PS2版DQ5の親分ゴーストの行動は、
偶数ターンはランダム行動で、奇数ターンは必ず打撃です。つまり、打撃→ランダム→打撃→ランダム……というローテーションになります。
他にもちょっと変わった敵だと、DQ7の洞窟魔人は奇数ターンに1回行動、偶数ターンに2回行動するという特性を持っていました。
※POINT!! 2回に1回は打撃が来るわけですから、打撃対策にスカラなどを使いましょう。
(10)低HP狙型(DQ7セト、DQ7ボトクなど)
打撃をする場合に、こちらのキャラの中から一番HPが低い人を狙って攻撃する敵がいます。
このような敵に会った場合は、HPが低い人に防御させてしまうのも手です。
※POINT!! こちらの状態を見て攻撃してくる敵は結構いますのでご注意。例えばこちらがマホカンタしたとたん呪文を使わなくなる敵とか…
さて、ここまででいろんなパターンを解説してきましたが、
中にはこれらのパターンの複合した敵もいます。
もっとも複雑なのは、DQ7 Disk2のオルゴデミーラでしょう。
(1)(2)(3)(5)あたりが複合しており、とても分かりにくいローテーションになっています。